2006年11月30日木曜日

「最後の将軍」を読みました

徳川慶喜の半生。文庫の帯を見て知ったのですが、大河ドラマであったんですね。もっくんが慶喜役だったみたいです。結構似合うのかも。

その徳川慶喜ですが、名前が有名な割には意外とどんな人だったのか知らない人が多いのではないでしょうか。僕もあまりよく知りませんでした。33人いるうちの最後の人というくらいで。しかし実は20代後半から30代前半のほんの数年間で、これほどまでに濃い経験をした人もいないのではないかと思うくらいの人ですね。普通の人の10人分くらいの人生をあわせたくらい濃いものかもしれない。これほど濃密に行動していた人だったとは全然知らなかったです。

彼のような聡明な人が将軍であったからこそ明治維新は成立し、その後の近代化も順調に進んだのでしょう。彼でなければ最悪イラクやアフガニスタンみたいに何年も(下手すれば何十年も)泥沼の状態が続いていたかもしれません。

しかしその聡明さは裏返すとあきらめが良すぎるというか、周りの人の感情に配慮をすることなく、とても理性的にすばやく決断してしまうので、その分、人からよく思われない部分もあったようです、この辺は難しいところですね。第二次長州征伐のくだりは苦笑いというか、全くもって武将の行動ではない、ましてや将軍のそれではなく、後世の人から見るとほほえましくもあったりするんですが、共に行動してた人は全然笑えなかったはず。

文庫本1冊(300ページ弱)なので中だるみもなく、さっさと読めてお奨めです。

3 件のコメント:

  1. egaoさん。コメントありがとうございます。僕がたまに通る小石川の坂道に徳川慶喜終焉の地の看板があるんですが、目白には徳川家の財団があるんですね。ググってみたらなかなか素敵な建物でした。うちからそんなに遠くないので行ってみようかな。

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  2. ありがとうございます。近衛町のほうは何度か歩いたことあるんですが、目白通りの反対側はあまり行ったことないので今度散歩してみます。

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  3. ル・プティ・ニですね。ありがとうございます。覚えておきます。

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