2010年11月23日火曜日

ココワーキングなるもの

PAX Coworkingが主催しているJellyという仕事イベント。Jelly自体は僕がもうひとつ書いているブログ「Coworking-jp」のほうで紹介していますのでご参照ください。

で、このJellyが先日砧公園であったのですが(僕は参加できなかったのですが)、そこで「ココワーキング」なるものが提唱されたようです。

http://www.fujikidesign.jp/hataraku/archives/44

この「ココワーキング」ですが、似たようなコンセプトを考えた人がいましてアンドロイドのアプリになっています。こちらで紹介しています。

こうやって日ごとに違う誰かと一緒に仕事をする、ということが日常的になってくると仕事に関しても情報に関しても色々な拡がりが出来てきますよね。

そして誰かと一緒に仕事をするときにやっぱり便利なのがCoworkingスペースです。CoworkingにはCoworking Visaというものがあります。これは何かというと、あるCoworkingスペースのメンバーだった場合に、Coworking Visa に加盟している別のCoworkingスペースを無料で利用できるというものです。

AさんもBさんもどこかのCoworkingスペースに所属していて、たまたまココワーキングでお互い赤坂にいることを知った。それじゃあ一緒にしようかという話になって、Coworking Visaを使って赤坂のCoworkingスペースに集まって仕事をしました、みたいなことができるようになります。赤坂にCoworkingスペースはないのが残念なのですが。これがスタバじゃなくてCoworkingスペースがいいのは、こちらの4と5をご覧ください。

コワーキングは人と人とのつながりを重視し、そのなかで生まれるメリットをお互いに共有する仕事のスタイルです。そして、そのプラットフォームとしてCoworkingスペースはすごく有効に機能します。

というわけで、日本にもっとたくさんのCoworkingスペースができればいいなと思ってます。

2010年11月9日火曜日

日本昼寝協会(NHK)を発足しました

本日、日本昼寝協会(NHK)を発足しました。といってもTwitterで宣言しただけですが。

思いのほか反響をいただきまして、色々な方にRTしていただきました。ありがとうございます。

ここまで反響をいただいたので、太平の眠りについている日本の昼寝を目覚めさせるべく、昼寝の普及に努めてまいりたいと思います。

と半分冗談のように書いておりますが、実際昼寝をすることで頭はリフレッシュし午後の活動は非常によいものになります。「1時間半の昼寝は1晩分の効果がある」という研究もあるようで、実際1時間半寝ることは難しいと思いますが、それでもやはり寝たほうが活発に活動できるのではないかと思っています。

日本昼寝協会(NHK)のサイトを作ろうと思っておりますが、実際に有志として参加していただける方も現れ(@microgravityさん、ありがとうございます!)、本格的稼動に向けて歩み始めました。

我々は時間をもっと自由に有効に使っていけるはずです。昼寝をして午後もよく働く、というワーク・スタイルを広めていけたらと思います。いずれは昼寝の本家スペインのシエスタをも凌駕するような昼寝文化を築きたいと思います。

みなさん、日本昼寝協会(NHK)をどうぞ、よろしくお願いします。

2010年11月5日金曜日

eventreamというサービス作りました。

まだまだ荒削りですが。http://eventre.am/

イベントの「今」を知る最高の方法、という、どこかで聞いたことのあるようなコンセプトで、TweetViteATNDのイベントを引っ張ってきて、それに参加している人のツイートがまとめて見れる、というようなものです。イベントだとよくハッシュタグをつかってツイートしますが、それをより簡便にというか、見やすくまとめてます。

今後はUSTREAMの動画も載せたり、その他あれやこれやと色々な展開を考えています。

一緒に作っていただいているのはシンク株式会社地蔵さんです。というか地蔵さんがかなりの部分を手がけられました。

イベントまとめサイト的な使い方もできますし、そこからさらに発展させることもできると思ってます。今後にご期待いただければと思います。

2010年11月2日火曜日

鐘を鳴らす

2010年も11月になり徐々に年の瀬が近づいてきつつあります。

繊維新聞社の倒産だったり知人の会社の取引先も倒産したという話を聞いたりと、景気の低迷が強く感じられます。

図書館で借りてきた息子の絵本の中に1984年に出版された自動車を紹介する絵本がありました。

自転車屋を営む父親とその小さな息子が軽トラックに乗って、自転車をお客さんのところへ配送するために街をめぐる、そのなかでいろいろな自動車を紹介するというコンセプトの絵本です。軽自動車や軽トラックから、パトカー、ダンプカー、救急車、はしご車までいろいろな自動車が出てきます。

絵も丁寧に書かれていて好感が持てる絵本なのですが、この絵本を読んで一番強く感じたのは「すごくポジティブに描かれているな」ということです。特に無理してポジティブではなく、逆に絵としては丁寧に写実的に落ち着いたトーンなのですが、それでも「未来への希望」とか「輝かしい」とかそういったようなキーワードが思い浮かんでくるようなポジティブさに溢れています。

その26年後の2010年、果たしてこのようなポジティブな絵が描かれるでしょうか。決して今では描かれない、描かれたとしてもリアルに感じられない絵になってしまうのではないかと思います。そういうような閉塞感というものが今は溢れています。

例えば90年代は80年代の音楽を聴くのがむず痒かった。能天気さが気恥ずかしかった。しかし今、80年代の音楽を聴くと気恥かしさではなく、羨ましさ、羨望といったような気持ちが出てきます。

僕はやはり世の中が前向きであるほうがいいと思います。明るいほうがいい。

どうしたら明るくなるか。

これだけでは十分ではないかもしれませんが、僕はスタートアップも含めた小規模な企業やフリーランサーが活性化することが重要だと思っています。

ネットの技術が発達してきて、ツールとしてはGoogle Appsをはじめ、大企業もフリーランサーも同じものが同じ価格で使える時代になりました。これはいままでなかった。
あとはアイデアと瞬発力で個人や小規模な企業が活躍できる素地が今は十分にあります。これはIT技術が普及し、世の中がフラット化してきたことによるものです。個人で実現できることは昔に比べてとても大きくなってきています。

小規模な企業や個人がどんどん自分のアイデアをかたちにして広げていくことでちょっとずつちょっとずつ未来が開いてくる、明るくなってくるのではないか。そういうふうに思っています。

和田アキ子の歌で「あの鐘を鳴らすのはあなた」という曲があります。僕はとても好きな曲です。阿久悠が作詞したこの歌は、60年代末という世相を反映してか、暗い中から手を伸ばしていくような光を求めていくような、そんな印象を受けます。

今もちょうどそんな時ではないでしょうか。阿久悠は、きっと聴衆のひとりひとりに向かって「あの鐘を鳴らすのはあなた」だと言っていたのだと思います。2010年に生きる我々もひとりひとり鐘を鳴らすときなのだと思います。