2006年11月10日金曜日

播磨灘物語を読みました

最近、何故か司馬遼太郎の本をよく読んでます。この播磨灘物語も司馬さんの小説で戦国時代後期の武将、黒田官兵衛の半生が題材です。全4巻。

秀吉に仕え、竹中半兵衛とともに「二兵衛」と呼ばれた稀代の軍師であり、あまりの才能のため秀吉に恐れられ干されてしまうほどでして、いくつかのエピソード(荒木村重の謀反や関ヶ原前後など)から考えると、それなりに山っ気がありそうなんですが、司馬さんにかかると非常に爽やかで清々しい人物として描かれています。ダークサイドが全くないようなかんじで。そんなわけないじゃんとも思いつつ、でもそうじゃないと時代小説として成り立たないのかも知れませんね。

小寺家という弱小大名の家老として仕えながらも、広く視野をもち機敏に情勢を見極め、戦国の荒波を乗り切り、江戸時代には筑前に52万石も持つに至った実力と才能は見習うべき点が多くあり、とても参考になります。面白い小説でした。

#関係ないですけど、本能寺の変は実は秀吉と官兵衛が仕組んだんじゃないかという気が

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